装甲空母について

装甲空母、特にイギリスのイラストリアス級/改イラストリアス級について調べていて見つけた記事。
英空母の真実 (1918-1941) 」と「 装甲空母「イラストリアス」恐れるに足らず」。どちらも老舗サイト"Warbird"内"真実一路"*1の記事です。
この二つを見ると、「艦載機が少なくてマズーな空母」っちうイラストリアス級の認識が改まること請け合い。
ドイツの巡洋戦艦シャルンホルスト級に(部分的にでも)匹敵する装甲、っていうのは賞賛するべきか呆れるべきか迷うほどですな。
ネームシップたるイラストリアスの戦歴もちょっと挙げておきましょう。
1941年1月にマルタ島で、スツーカに500kg爆弾をのべ8発食らっても沈まなかったってのは、装甲空母の面目躍如といえるでしょう。沖縄で特攻機に艦橋へ突っ込まれたりもしましたが、結局戦後まで健在。おまけに言うなら、イラストリアスに始まってインディファティカブルまでのシリーズ6隻中損失艦は0。生存率100%。第二次世界大戦時の主力艦としては奇跡的といえるでしょうな。
恐るべし英装甲空母
とは言え。
艦載機の搭載数が少ないのは如何ともしがたいですな。
イラストリアス級3隻でエセックス級1隻と同等では、やっぱりつらいわな。
この辺、「沈んだらまた作ればいいじゃん」な国と、「沈むくらいなら弱い方がマシじゃ」な国の差なのかもしれませぬ。「沈められたので慌てて作ってみたら、載せる飛行機無いじゃん!」ってどっかの国よりはマシかもね。
航空優勢下の地中海や北海で行動することが多かったからこそ、この装甲が生きたのでしょうねぇ。
なお、どっかの国のどっかの装甲空母2隻は、ガス漏れや手抜き工事で沈んでるので論外です。装甲云々言う前の問題ですので。

*1:ここの記事は、海軍スキーならどれも読んで損はありません。