嗚呼トラックバックや、汝を如何せん

先日鳴神氏の年賀メールに、エキサイトブログでも「言及リンク(文中リンク)無しのトラックバックを拒否する設定」が出来るようになったとあった。
以前書いた記事([雑記]トラックバックの使い方 http://d.hatena.ne.jp/chon/20051108/p1)に関連して、アニメ系や特撮系のブログでは関連している話題にガンガンTBをとばす風習があるという話題になったので、その続報として教えていただいたわけです。
過日のエントリでは、

こういうトラックバックを送られた場合、私は失礼な相手だと感じるし、トラックバックスパムと同等の宣伝行為・売名行為だと思います。相手の書いている内容がどんなに素晴らしいものでも、そのブロガーを尊敬することは出来ません。マナーを知らない、あるいは知っていても無視する人なのだと感じます。

上記のような『濫用的トラックバック』には、
・相互意見交換を可能とするブログの利便性を損なう。
検索エンジンの有用性を損なう。
トラフィックの無駄使い。
という観点から、私個人としては強く反対したいのですが、果たして皆様いかがお考えでしょうか。

と私は書いておりました。鳴神氏や衡鏡氏からも「今現在のシステムよりさらに洗練された、別系統の新システムが台頭し始めない限り、ここら辺の改善はネット上の良心に期待するしか無いかな」「ブログだのインターネットだのと言うよりも現代社会そのものの問題」とご意見をいただいていました。
この風習の違いについて、ことのはの人が上手いまとめ記事を書いておられるのでリンクします。

トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか
http://kotonoha.main.jp/2006/01/06trackback.html

ここでは「言及リンク文化圏」「関連仲間文化圏」「ごあいさつ文化圏」「spam文化圏」として、トラックバックの扱いや風習を分類しておられます。
私自身は、モヒカンチェックでもモヒカン族認定されたクチなので、明確に「言及リンク文化圏」の住人でしょうね。
その根拠も、

アクセスをもらうだけもらっておいて、自分の方から相手に流さないのはアクセスのタダ取り、一方的で許されない行為だ、という考え方がある。

という部分にほぼ集約されています。
ネット上のリソースは有限だし、それに関わる人間のリソース(主に時間と頭脳生産力)もやはり有限である以上、より効率的で価値の高い情報交換が行われるべきだし、S/N比は可能な限り高い方が望ましい。
そう考えると、スパムは論外として、ご挨拶TBも関連仲間のコミュニティ形成ツールとしてTBを使うやり方も少々濫用的ではないかと思う。
コミュニティ形成ツールとしてはWebリングでも使えばいいと思うし、それがだめならTBよりもより適したツールを模索した方がいいんじゃないかと思う。はてなリングみたいなツールも出始めているだけに、きっとビジネス的にも狙い目はあると思うんだけど。
と、ひとまず雑感など書いてみました。
上手いことまとめてくださったことのはの人に、声を大にして『乙』と言っておきましょう。