富田メモの件

久しぶりに政治ネタ。

昭和天皇 富田メモ 分祀へ政治利用の恐れ
http://www.sankei.co.jp/news/060721/sha036.htm

個人的に、A級戦犯の中には靖国神社に合祀するべき性質の人物かどうか疑問点のある人もいるし、昭和天皇陛下が参拝したくないと思った気持ちもわからなくもない。特に、松岡洋右についての昭和天皇の評価は随分と悪かったし。
それはともかくとして。
この問題は政治問題化するべき事象なのかどうか、かなり疑問だ。
いわゆる靖国問題の最大の眼目は、
『国内問題である首相の靖国神社参拝に他国の干渉を許すか否か』
であって、きわめて乱暴に言ってしまえば、昭和天皇A級戦犯合祀に反対だろうが賛成だろうが、それは既に歴史に類するべき話題にすぎない。そして、他国政府が脊髄反射的スピードでコメントを発表したりするような話題ではないのである。戦後賠償だとか戦争犯罪の話ならともかく、戦没者の慰霊は日本人の問題であって、中南海青瓦台はいちいちコメントしなくてよろしい。そんなことよりミサイル大将軍の心配でもしていろと。
んで、以下個人的な意見。
東条英機小磯国昭、百歩譲って板垣征四郎永野修身を合祀するのは認めるとしても、平沼騏一郎松岡洋右辺りはちょっとちがうやろと思わなくもない。
ただ、死者にむち打つ行為は、大陸や半島ではいざ知らず日本では最低の行為なので、分祀だとかアホなことを言わずに、過去の悲惨な歴史として振り返るきっかけとして不条理なまま残しておくのが良いと思う。
そして、参拝するしないはあくまで個人の問題だと思う。