老人と宇宙

老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)

老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)

昨日図書館から借りてきたのですが、久しぶりにえらいおもしろい小説でした。
ちょっと読み始めてしまったが最後、やめられない止まらない。そのまま最後まで読み終えてしまいました。
あらすじについては是非自分で読んでいただきたいので割愛しますが、宇宙(そら)へ旅立つ老人達の前に広がる危険に満ちた世界が、何と奇怪で何と無情で何と魅力的なことか。主人公とともに重力井戸の底から星の海に飛び出し新たな生へと踏み出すとき、信じていた世界が変わり自分自身も変わっていく。こういう環境と意識の変貌は、まさしくハインラインの魅力その物。「銀河市民」「宇宙の戦士」といったハインライン作品のファンには絶対オススメです。あと、「エンダーのゲーム」とか、「戦士志願」なんかが好きな方にもオススメ。
あと、注目すべきは、これがブログ連載作品だったという事実。ブログで書かれた小説がヒューゴー賞にノミネートされるなんて、なんかこう、羨ましいと言うよりはワクワクしてきます。
あんまり書評になっていませんが、私が個人的にSFに求めるものをギュッと濃縮して詰め込んだような作品でした。ディモールト素晴らしい。


そんなわけで、この作品を紹介してくださった「早川さん」ことcoco's bloblog様に御礼を。
http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/20070303#p1
そして、リクエスト本を即買いしてくださった長野市立図書館に御礼を。いつもお世話になっております。
http://library.nagano-ngn.ed.jp/


この人の他の作品も、早く翻訳されないかなぁ。