はつせの世界更新5/6

前回更新分の続きになります。
近衛教導師団の実戦テストの模様を、満州の状況説明を兼ねてお届けしました。
ちょろっと出てきました「外務省」の米内さんと土肥原さんは、もちろん米内光政海軍大尉と土肥原賢二陸軍中尉です。2人は国務諜報院に出向している現役スパイです。00ナンバーがついているかは不明。
その他の登場人物は、ググると大体のことが分かる有名人ばかりです。Wikipediaなどをさっと見ていただくと面白いかも知れません。宇垣一成渡辺錠太郎、南次郎、西義一といった人選は、主に統制派と満州事変関係者からピックアップしています。
なお、兵器の設定などは次回、視察団一行(主要な師団長数名)の評定の中で本文中に埋め込みます。

一応メモとしてこちらにも書いておきます。

車輌関連

41年式自動貨車

いわゆる4トントラック。はつせ搭載のトラックを基に再現コピーした上で、可能な限り部品数を減らし生産性を高めた車輌。車両重量は約3.5tで、乗員2名+兵員20名または貨物3.5tを積載可能。エンジンはV型8気筒6600cc230馬力の水冷ディーゼルエンジン(AG-V4)。主に兵員輸送車輌としての使用を想定されているが、装甲車がまだ存在していないため、ガントラックとしても使用される。ガントラック仕様の車輌は41年式軽機関銃を銃架に搭載するほか、防弾版や防循を備える。

42年式自動車

いわゆるジープ型の自動車。車両重量1t、乗員1名+3名または貨物400kgを積載できる。エンジンはV型6気筒2200cc130馬力のガソリンエンジン(AG-V2)。オープントップの他にハードトップを備えた物もある。主として偵察・連絡車輌として用いられる他、歩兵砲や迫撃砲の牽引にも使用される。
燃費や取り扱い問題から、後にディーゼルエンジンに載せ替えられる。

42年式自動二輪車

軍用バイク。ホンダのXR250をデッドコピーしようと努力して及ばなかった産物。空冷単気筒250cc25馬力のガソリンエンジン(AG-25)を搭載する軽量バイク。騎兵連隊(後に捜索連隊)で使われる他、歩兵連隊等にも配備される。
性能は良かったものの、燃費や取り扱いの難しさ(あくまで1910年代の人間にとって)から、配備の主力は46年式原動機付き自転車(スーパーカブのコピー)に取って代わられる。

41年式施設車

装軌式のブルドーザー。乗員一名の小型車輌で、車両重量は約3.5t。直列4気筒2400cc80馬力の水冷ディーゼルエンジン(AG-L1)を搭載。
後に足回りは小型戦車の試験車輌に流用される。

小火器関連

42年式小銃

6.5mm有坂実包を使用する半自動小銃フルオート射撃機能は無くセミオートのみ。20発入りの箱形弾倉で装弾する。外見はM1ガーランドに似ており、単純に言うと史実の四式自動小銃を6.5mm化したものといっていい。歩兵の主力小銃として広く使用されるが、命中精度の点で38式歩兵銃に及ばないことから、狙撃銃としては38式(及び狙撃銃型の42年式狙撃銃)が長く使われることになる。
なお、38式歩兵銃は明治40年製造のものから部品点数のさらなる削減と規格統一化が図られている。この型は輸出向けに7.92mm×57版や.30-06版、7.62mm×54R版などが製造された。(ほぼ史実通り)

39年式擲弾筒

口径50mmの携帯式グレネードランチャー。史実の八九式重擲弾筒とほぼ同等の運用を想定。八九式重擲弾筒よりは小型軽量で、同様に手榴弾の発射と専用弾の発射が可能な小型迫撃砲。専用弾には閃光弾や発煙弾、信号弾など各種特殊弾もある。M79のような銃床はなく肩撃ちはできない。歩兵分隊当たり1門が配備される。

41年式軽機関銃

6.5mm有坂実包を使った軽機関銃。とはいえ、日露戦の主力機関銃であったホチキス機関銃(ホ式機関砲)改め三八式機関銃も三八式歩兵銃と同一弾薬だったので、更新の目的は弾薬の共通化ではない。重量軽減、ベルト給弾、製造工程の簡略化による大量配備が目的となる。具体的には、FG42ライクな外見の小型軽量機関銃となっている(動作機構はガス圧式)。42年式小銃の20発弾倉または金属リンク式のベルトで給弾可能。歩兵分隊当たり1丁が配備される。

40年式噴進砲

RPG-7劣化コピー、というかパンツァーファウスト。90mmの弾頭を発射するロケット推進式無反動砲で、直接照準によって障壁や機関銃座を破壊するのが目的。成形炸薬弾はまだ未配備で、着発信管の擲弾砲という扱い。歩兵小隊当たり3門12発を配備。

重砲関連

試製60mm迫撃砲

人力で移動が可能なサイズの軽迫撃砲。歩兵中隊辺り3門を配備。

試製12.7mm重機関銃

ブローニングM2のモンキー。歩兵中隊当たり6丁を配備。

試製47mm歩兵砲

史実の一式機動47mm砲に相当する歩兵砲。歩兵連隊当たり12門を配備。

試製76mm野砲/山砲

三八式野砲を代替する牽引砲。歩兵連隊当たり6門を配備。歩兵砲及び野砲は自走化も検討されている。

試製155mm榴弾砲

FH70風の牽引榴弾砲。要塞砲や攻城用の大口径砲を除くと、陸軍が野戦に使用する最大規模の砲に当たる。師団付属の野戦重砲大隊当たり12門を配備。


兵器のスペック等については一応ざっと調べてから決めたつもりなのですが、何分作者が俄軍オタなのでいろいろ間違っているかも知れません。お気づきの点はお手数ですが掲示板等にご指摘いただくか、「ぼくのかんがえたちょうへいき」としてpgrしていただけると幸いです。ほら、この作品は火葬もいいところですから。