四季賞2004秋

今月のアフタヌーンはなかなか面白うございました。
普段は「大きく振りかぶって」「げんしけん」「ラブロマ」「しおんの王」「るくるく」くらいがメインで、あとはサラッと読み流すのですが(とういうか「リンガフランカ」が終わったの忘れて今月も買ってしまった)、四季賞作品と四季賞出身作家の新連載がちょっと面白い。
新連載の方は「すずめすずなり」。『毎朝食事は住人一緒に摂る』という鉄の掟を持つアパートに入居したサラリーマンの話。大受けするような笑いはないんだけど、そこはかとなく醸し出されるコメディ感はちょっと期待できるかも。
四季賞作品の「大凶」は、ヴィジュアル系アーティストになりたい主人公と変な友人の話。主役級3名がどいつもこいつもダメ人間なせいか、ひたすら突っ込みつつ読める。


で、ここまでは前置き。
四季賞池上遼一特別賞作品「GORGON BLOOD」、です。
この作品、独特の精緻な画質が非常に目を引くのですが……この画風、どこかで見たことが。
作者名は「LICHT」となっているのですが、明らかにエロ漫画家の「戦国くん」氏の絵なんですな、これが。
もちろん、四季賞はプロの応募も受け付けているわけだけど、昔と違って最近はエロマンガ家がそのままのペンネームでメジャー誌に移ることも珍しくないだけに、なんだか違和感が。
もっとも戦国くんエロマンガは、エロそっちのけで独特の絵柄とゴシックでファンタジーな雰囲気を楽しむ作品でしたので、作風自体は健在だし、エロマンガのお決まりとしてのエロシーンを描かなくて良い分すっきりしてていいですけどね。
ひとまず、心機一転新天地で頑張っていただきたいものです。