月刊アフタヌーン4月号

なんか今月は読むのに時間がかかったな。
……ああ、体調悪かったせいか。体の調子が悪いと指先にインクが付くのが気持ち悪くて耐えられないし。
ていうか、アフタヌーンは昔からインクが『黒い』雑誌だよな。

  • ああっ女神様っ
  • おおきく振りかぶって
  • げんしけん
    • 笹原妹が登場する度に思うが、笹原は妹がフレンドリーで恵まれていると思う。オタクの兄に向けられる妹の視線はもっと冷めていて手厳しい。
  • 終戦のローレライ
    • 月刊誌でこのペースだと、映画の存在が忘れられた頃に連載完了となるような気がするが、ま、構わないんだろうな。モーニングの『亡国のイージス』と比べると遙かに読めるマンガだとは思う。
  • しおんの王
    • やはり将棋しない回は面白いな。しかし、だれかしおんに説教してやれよ。いくら知り合いだからってホイホイ車に乗ってついて行くんじゃないと。そのうちお持ち帰りされちまうぞ。
  • 蟲師
    • 現世と常世の境目があやふやな境界線の世界を感じさせてくれるので、参考になる、と言うより憧れる。常世というファンタジーはリアルな現世からのわずかな落差から生まれるもので、ただ夢想するだけではファンタジーにはならんのだよなぁ。山中で不思議な宴会に紛れ込む、と言うモチーフは隆慶一郎の描く傀儡一族に似ている。
  • 臨死!!江古田ちゃん
    • 毎月読みたくなるマンガではないな。一回見れば十分だわ。
  • 無限の住人
    • なんか江戸城ってソロモン王の洞窟とかインディジョーンズの邪教の神殿みたいだね。
  • ラブロマ
  • すずめすずなり
    • ふくらはぎを見て欲情する25歳ってのはちょっとイヤだな。30過ぎのワシでもそこまで進行してないぞ。せいぜい顔よりも尻に目が行くようになったくらいだ。ダム*2に真っ先に目が行くようになったら相当むっつりが入りつつある気がする。
  • ぺし
    • 中華丼に陰毛が入っていて全捨てを決意した先生が、睾丸の裏を「裏金」とためらいもせずに曰うのだが、まるっきり違和感ないというか、かえってリアルなのが恐い。
  • 神社のススメ
    • うまくいってないときの「年齢差九歳」は同情できるが、上手く行き始めると犯罪っぽく感じられる。ていうかなんかムカツク。
  • under current
    • 謎の風呂敷と奇妙な登場人物が着々と強化されつつあるのだが、さっぱり話が進まないのもまた事実。コメディタッチの回でも、嵐の予感だけが静に漂っている。話が動き出すときにどこへ進んでいくのか分からないところが恐い。
  • るくるく
    • 「勝手に直そうぜ 悪魔の力で」
  • 所沢さんがいかにしてホームランを打つにいたったか
    • 四季賞出身作家の読み切り。野球部を辞めてメジャーを目指すやせメガネ(秘められた造形の才能あり)と、美術部長のぽちゃ娘(ソフトボールで全国に行った経験あり)の物語。なんだかむちゃくちゃ面白かった。どこまで計算してるのか分からないが、たぶんほぼ天然なんだと思う。思いたい。いや、全部計算して書いてたとしてもそれはそれで凄いけど。
  • パラホラ PARANOA HORIZON
    • 四季賞2004年夏の受賞作。どうにも後味の悪い作品。『拡散』みたいに通常と違う視点からみる世界を突き詰めるでもなし、かといって、異常な視点の持ち主を常識側に連れ戻す物語でもなく。ストーリーとして語るべきものが何も読み取れなかった。絵の表現が凄いだけにかえって空疎な印象を受けた。

四季賞作品は、掲載される二作品のうち絵が下手な方が話が面白いのは致し方ないんでしょうな。
あと、月刊誌一冊でこれだけ感想っぽいものが書けるのはアフタヌーンがそれなりに面白い雑誌だと言えるんじゃないかと思います。
でも、女神様フィギュアはもういらないから。マジで。

*1:物書きとか

*2:ふくらはぎの盛り上がった部分。ジオンのモビルスーツが連邦の白いヤツに勝てないのはダム不足が原因らしい