Web小説についてつらつらと

異世界日記掲示板にいただいたメッセージへのレスを書いていたら、いつの間にか長文になってしまいまして。んで、内容がちょっとブログ向きだったのでこちらに収録しておきます。

元のメッセージ

[126] Re[4]:早速八つ当たり?w
Name: Nebel
Date: 01/06 23:44

 明けましておめでとうございます。
 物語の展開ですが、派手好きな光霊の再登場に、クマとの格闘戦と、
ますます面白くなってきたところでの公開停止は残念です。

 私個人は、掲示板に書くのは、「異世界日記」が初めてです。
ですので、再公開される日を楽しみにします。

 ところで、プログやホームページって管理するのはラクなんでしょうか?
自由な表現方法が狭くなってゆくさまを見てると、
「私もホームページを持とうかな?」
という気持ちがなくなってきます。

それに対するレス。

Nebel様、書き込みありがとうございます。お返事遅れまして申し訳ありません。
一週間弱の公開停止で、ご迷惑をおかけしました。
結局、問題箇所はひとまず封印して対応させていただいております。
……どう直した物か未だに決まってませんorz


>ところで、プログやホームページって管理するのはラクなんでしょうか?
>自由な表現方法が狭くなってゆくさまを見てると、
>「私もホームページを持とうかな?」
>という気持ちがなくなってきます。

表現の自由というのも、無制限に許される権利ではなく、時代や世相によって変わっていく物ですから、その制限の中で可能な限りの表現にチャレンジしていくのが『良き表現者』なのかなぁ、などと最近は考えております。
我々は「表現の自由」が非常に力のある時代に生まれていますので、むしろ「表現出来ないものがある」ことに違和感や、あるいは非を感じる事が多いのですが、ほんの百年昔なら為政者の気に入らない事を主張するだけで重罪に課された事もありましたし、今この時代でさえも迂闊なことを言うだけで処刑されてしまう国も決して少なくありません。
そう考えると、ブログやホームページなど(あるいはその裏付けとなるインターネットやコンピュータ技術)がさほどのコストも掛けずに手に入れることが出来、社会的法律的に表現への掣肘が少ない今の日本は、むしろ創作を手がけたいと思う人にとってかなり理想に近い状態なのではないかと思います。

もちろん、音楽楽曲の著作権管理団体のやり方には個人的にいろいろと不満はありますが、それについて真っ正面から言い立てたところで、個人的には労力に見合わない(見合う結果が出そうにない)と考えておりますので、今回のような対応としております。
『奢れる者は久しからず』と言いますし、市場の要請に応えられない既得権益者はいずれ自ずから市場から見放されることでしょう。(と、皮肉の一つも書くのが精一杯の抵抗です。)

それはさておき。
私個人は、ホームページやブログなどを使って創作物を発表する事は、大変楽しく有意義だと思っています。
一昔前であれば、自分の創作物を多くの人に見てもらうためには、非常な労力が必要でした。私自身も、友人に自筆原稿を回し読みしてもらうところから始めて、同人誌への投稿や出版社への持ち込みなどを試みたりしましたが、この間、私の書いたモノを読んでくれた人はおそらく十数人というところですし、また感想らしい感想をもらうことが非常に難しかったのをよく覚えています。この後、パソコン通信やインターネットのホームページで自作を掲載したり、あるいは他の方のホームページに小説を投稿したりしましたが、正直、どれだけの人に読んでいただけたのか実感がありませんでしたし、おそらくあまり読まれていなかったのではないかと思います。
これは、一つには「ネットで小説を読む」と言う習慣があまり普及していなかった点、また、それらの人から反応を得やすい仕組みがまだ十分に作られていなかった点が原因としてあると思います。また、書き手が作品を発表するためには最低でもhtmlタグくらいは理解している必要がありました。
今は、ネットで小説を読む読者はもはや珍しい存在ではありませんし、読者の方々から反応を得る手段も豊富にあります。また、書き手が作品を発表する場合も以前よりはずっとハードルが低くなりました。
こうして考えると、今インターネットで小説などの創作物を発表する事は、十分労力に見合った『趣味』になり得ると思います。


ということでNebel様も、もしその気持ちがあるのでしたら、ブログなどで作品を発表してみては如何でしょうか。著作権など守るべき点はいくらかありますが、自分の書いたモノを誰かに読んでもらえる喜びに較べたら、その煩わしさなどは些細なものだと思いますよ。それに、管理するのが面倒なら作品投稿掲示板に投稿するとかいろいろ手はありますしね。

(長文の上にズレたお返事で申し訳ない。)

なんか、我田引水・牽強付会な文章でアレですが、最近とみに思うことなのでこっちのブログにも張っておきますです。
自分の書いた文章を、ちょっとした労力で不特定多数の人に公開できるWebってスゲエなおいってことでして。もちろん、素晴らしいって事でもあり、恐ろしいって事でもあるのですが。
先日書いた、小説用ブログツール(仮称)の話も、こういった思いが根っこにあったりするのです。