句点とカギ括弧のフォックストロット

とある場所で見かけた話題なのですが、

会話文の中で「……。」とするのはおかしい。「……」が正しいのでは。

といった内容がありました。
つまり

「オレはセタンタ。君らのお兄さんに頼まれて、助けに来たんだ。もう大丈夫だぞ。」

ではなく

「オレはセタンタ。君らのお兄さんに頼まれて、助けに来たんだ。もう大丈夫だぞ」

とするのが正しい、と。
私は小学校時代に「……。」と書くように教わったもので、ずっとそう書いてきたのですが、確かに言われてみれば、文芸書などの出版物や新聞などは「……」となっています。
それで調べてみたのですが、一番わかりやすかったのがこちら。

教えて!goo カギ括弧内の文の最後の句点がないのは何故?
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1512052&rev=1

ははぁ。
文部科学省では「……。」を推奨しているが、出版業界では「……」だと。
そして、出版業界でそうしている理由は、活字を減らすためだったり、禁則処理のためだったりするわけですな。
結果として、文科省の推奨する『正しい用法』と、事実上のデファクトスタンダードである出版業界の慣例が同時に存在することになったようですね。納得。

で、私は今後も「……。」で行こうと思います。いくらカギ括弧内でも、文末に句点がないと落ち着かないですから。トイレに行って尻を拭かないような気持ちの悪さがありますので。