可愛い子には殺しをさせろ

Gunslinger Girl

GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス)

GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス)

の話。
電撃大王連載の、最近流行な「少女暗殺者」なマンガ。
には、白のブラウスに黒いバレッタの少女。ヴァイオリン、そして、SIG P239。
重度の障害者である少女達に、機械の体を与えて洗脳し、政府機関の暗殺者に仕立て上げる。
当たり前の日常を与えられなかった(奪われた)彼女らにもたらされる、僅かな平穏の日々。血と硝煙に満ちた、「殺し」と引き替えに。


相田裕の絵が最大の魅力なのはいうまでもないが、ワシ的には、ストーリーというかシチュエーションがハマるのね。
世間的にどうかは知らないが、女暗殺者モノの魅力は、アンバランスな状況の引き起こすドラマと倒錯感だと思う。
ひどく汚れた世界の中で、本来守られるべき存在である彼女らは、ほんの僅かな現実の陥穽に足を取られ、自ら武器を取らねばならない。
可憐な少女と9ミリ拳銃。そのアンバランスさは、自ずから歪曲した現実に修正を求め、悲劇を、あるいは、裏返しの喜劇を用意せずにはいられない。


まぁ、本来キャラ萌えで見るべきモノなんだろうけど、いつか訪れる悲劇を前提にした儚いしあわせとか、それでもそれを守ろうとせずにはいられない気持ちとか、そういう部分に惹かれてしまうのですよ。
自分ではひどい話しすぎて書けんじゃろうな、ってのもあるけどさ。