カエサル氏、ルビコン渡河

【11日:ローマ共同通信】前ガリア=トランサルピナ属州総督にして元執政官である、ガイウス=ユリウス=カエサル氏(51)が、本日未明、イタリア国境であるルビコン川を渡り首都ローマ目指して進軍を開始した。
カエサル氏は属州総督としての独断専行を指摘されて、先日元老院の決議で解任されるとともに召還命令を受けており、その去就が注目されていたが、今回の進軍により元老院派代表のポンペイウス氏との対決は避けられないものとなった模様。
カエサル氏の率いる軍団は、既にリミニに到達しており、街道沿いに急速に南下をしているとの情報もある。一方、ローマの元老院派は混乱しており、現在対抗するために軍団を招集中という情報が流れる中、家族を連れて市内を後にする元老院議員の姿も見られた。
カエサル氏は、「ここを超えれば、人間世界の悲惨。超えなければ、わが破滅。さあ進もう。神々の示現と卑劣な政敵が呼んでいる方へ。賽は投げられた。」との声明を発しており、専門家筋からはローマの内乱は不可避との観測が流れている。