異世界日記更新6/11

更新しますた。
攻城兵器の名前が出てきましたが、この辺の兵器の名前はわりとわかりにくいので整理。

アーバレスト

城塞の防衛兵器として据え付けて使う大型のクロスボウ。弦を引く際には大型の梃子や巻き上げ機を使ったりする。矢(クオレルとかボルトと呼ばれる)の他に、石を打ち出すものもある。

スコーピオン(スコルピオ)

車輪を付けて持ち運びのできる小型投石機。動物の腱やロープ、金属などのバネを使ってアームの先に載せた石などを打ち出す。弓型の発射機構を持つ投石機も含まれることがある。

バリスタ

一般にはアーバレストと同じものを指す場合が多いが、スコーピオンを指す場合もある言葉。あるいは、車輪付き台座に乗せたアーバレストを指すことも。ラテン語の「ballista」は、訳語として「投石機」とされる場合が多い。言葉と実物のひも付けがわかりにくいので、異世界日記ではこの言葉は使いません。
ちなみに、エスプレッソバーの店員は「barista」で、サージ保護回路は「varistor」です。

カタパルト

大型投石機の総称。バネ機構型投石機と重りの反動を利用した仕組みを持つ投石機がある。後者は「トラブシェット」「トレブシェット」等と言うこともある。

蛇足

上記の用語は、多分そんなに正確ではないと思います。現実世界の歴史の用語としてではなく、あくまで『異世界日記』という創作物内の用語とお考えいただけると宜しいかと。
あと、マスケッター様から

『面白いのは銃があるのに臼砲がないことですね。スカアハの知ってる銃の知識は、文字通りその銃にのみ特化した物で、砲からの発展段階などの知識はないと見えます。 単に作ってないだけという考えもありますが。』

というご意見をいただいておりまして。実に慧眼です。
スカアハ異世界への転移前に銃を扱ったことはあるのですが、砲については十分な知識がなかったのです。単純に技術的な話としては、異世界でも臼砲というか、前装式の短砲身青銅鋳造砲は製造可能です。問題は、射耗に十分耐えうる弾薬が備蓄できるか、というかむしろ黒色火薬があまり普及していないため弾薬の調達に問題があることです。
先々、展開次第では大砲の出番も出てくるかも知れません。