はつせの世界

微妙な修正と補足

文章をいくつか修正しマスタ。数時関係や表現で不備があったので。 あと、1905年当時日本海軍が装備している36年式無線電信機の通信到達距離は約80浬(148km)なんですが、700km以上離れてる粟島でなんで聞けんねん、というツッコミを自分で思いついてしまいま…

この作品について

この作品は、1905年からその後50年くらいを舞台にした妄想架空戦記小説です。 2041年の世界から、二隻の軍艦が1905年にタイムスリップしてきます。この二隻(を管理するアンドロイド二人)は、遙か136年後の世界に戻るため、日本海軍に接触、保護を求めます…

第一章 その1

はつせの認識では、それはほんの一瞬の出来事であった。 彼女の認知を可能にしている観測計器、光学・電波・気圧・電磁場といった周辺状況の感知を支えている機器の他、各種通信アンテナが一斉に機能を取り戻したのは、ほんの数ナノ秒後のことであり、人間を…

プロローグ

そこは、寒々とした鉛色の空と風に波立つ同じ色の海、そのただ中であった。 北太平洋というよりベーリング海に近いその海域には、荒れ気味の水面を東へ急ぐ、数多くの艦船の姿があった。 彼女は、艦橋の窓から右舷を見回し、自分の姉妹艦を見つけた。多目的…

(ありがちな)メカ設定

多目的揚陸支援艦「はつせ」 LHD-6041 しきしま 2037年02月進水/2038年11月竣工 LHD-6042 はつせ 2039年09月進水/2041年04月竣工 基準排水量:112,000t 最大速度:37.5kt 全長:325.4m 全幅:67.2m 平均喫水:12.5m DT=He型核融合炉1基、蒸気タービン(推進…